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◎アフガニスタンの今を知るフォーラム・レポート

●「アフガニスタンの今を知るフォーラム」レポート
ー禁無断転載ー

2022年1月22日アフガニスタン・フォーラム2022

◎フォーラムレポート(1月22日アフガニスタンの今を知るフォーラム)
1月22日「Amiaアフガニスタンの今を知るフォーラム」開催。
米バイデン政権の失政とも言える昨年8月のアフガン
―タリバンの権力奪取。その後のアフガンはどうか?
現アフガニスタン大使館員のアシュラフ・バブリさんを
ゲストにアフガニスタンについて、タリバン(神学生が出発点)
とは、今後のアフガンは、など語ってもらいました。
人口3500万人、15歳以下が47%、面積は日本の1.7倍。
国民の80%が農業に従事。ドライフルーツ、米、小麦、豆
トウモロコシ、野菜、等の栽培。
アヘンの王国と言われたアフガニスタンを変えるために
サフラン栽培もおこなわれている。
昨年8月より中央銀行は預金が出せない状態で、
駐日大使館も給与がストップ。バブリさんは日本人の夫人ととも
にアフガンのドライフルーツ輸入販売、最近は刺繍製品の
販売を手掛け、将来はアフガンのフルーツをベースに
ワインつくりをしたいそうだ。
NHKのBS番組のコーディネーターを度々担当するバブリさんに
21日NHKBSで放送されたアフガン最後の国王の孫の活動
(女性の権利の回復、包括的な政府樹立)は国内で影響があるのか?
聞いてみた。
神学生の集団「タリバン」はパシュトゥン人、
だが、同じパシュトゥン人のバブリさんにもアフガンの将来が
まだ見えない状態だ、とのことだった。
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・学生スタッフ レポート
ゲスト:アシュラフ・バブリ氏
・1973年より父親が日本へ留学、その後日本で働き始める
・バブリ氏も幼少期より日本を第二の国のように思っていた
・アフガニスタンにて大学を卒業後、アフガニスタンで公務員就職
を考えていたが、日本への関心から日本へ留学。
バブリ氏は英語も話せるが、現地の言葉を喋ることを重視し、
日本語学校へ入学。卒業後、アフガニスタン大使館からのオファー
により大使館員として勤務。

アフガニスタンについて
・元々アヘンの栽培が盛ん。2000年には世界最大のアヘン栽培地
・全国でアヘン栽培禁止が制定され、その代替としてサフランの栽培が始まる。
「少しでも多くの国民を救いたい」という思いから、バブリ氏はアフガンサフラン
という会社を設立。
・国民は81パーセントが農家で、海抜が高く山が多い(国土の7割が山地)こと
からブドウの栽培が盛ん。昼夜の寒暖差により甘いブドウが育つ。
・農薬が高額なため、国内は「無農薬のフルーツ」がほとんどだという。
・アフガニスタン、パキスタン、イランの地域では干ばつによる水不足が問題と
なっていて、川を利用した灌漑の発展が見込まれる
・石油やウラン、金などが産出されるものの、輸出はされていない。
(アメリカの過去の調査では、アラブの国々より資源があるというニュースがあったそう)

・アフガニスタンの正式名称は、「アフガニスタン・イスラム共和国」
・首都:カブール、34の都道府県、人口:3553万人、そのうち47パーセントの人口は15歳以下
・平均年齢は18.1歳、平均寿命は63歳
・識字率は全体で38.7パーセント。ただし若者は54パーセントで、今後も増加が見込まれる
・公用語:ダリ語、パシュトゥーン(アフガニスタン、パキスタンに住む人々の言葉)語
・「ありがとう」はダリ語で「マナナ」、パシュトゥーン語で「タシャクル」
・アフガニスタンには14の民族がおり、ウズベク語やトルコメン語など、様々な言語が使用される。
・「シルクロードの交差点」と呼ばれており、多様な食文化が存在
・アフガニスタンを通過点にしたいと考える国は東西ともに多い。
・西からの影響で「ケバブ」、(羊肉)東からの影響で「マントゥ」(饅頭)など
・「ニンジン」や「カブ」などの野菜はアフガニスタンが原産である
・アフガニスタンのお正月「ナウルーズ」は3月21日。
・日本との共通点としては、「こたつ」(サンダリ)と「緑茶」がある
・アフガニスタンでは花見を楽しむ風習があり、アーモンドの花や、東ではオレンジの花、
 西ではチューリップの花が見られる。
・ムナレットやブルーモスクが有名。ブルーモスクを装飾する「ラピスラズリ」は、チリと
 アフガニスタンでしか採れない。
・アフガニスタンの国旗:黒は「暗い過去」赤は「戦争」(過去に2度英国と戦った) 緑は「平和とイスラム」の色を表す。
・1747年、アフガニスタン王国が建国
・1973年、王政が崩壊し共和国へ移行
・ソ連軍が侵攻するも、アフガンの山地の多い地形でのゲリラ戦や、アメリカ、アラブ諸国から
 パキスタンを通してムジャヒディンへの資金を提供するという国際協力があった。
 よって、現在でも他の「スタン」系の国々とは異なり、ロシア語が喋れない。
・ムジャヒディンとは、「宗教のために戦う(ジハード)人」の意味。
・しかし、ソ連撤退後も、ムジャヒディン勢力は7つのグループに分かれ自分たちの内乱が始まる。
 10万人以上の国民が犠牲となる。アフガニスタンからパキスタン、インド、イラン、ヨーロッパ(ドイツなど)に
 避難する国民が急増。
・その中で、マドラサで学んだ「学生」を意味する「タリバン」勢力が、国を安定し再起させるために立ち上がる。
 実は、「タリバン」は後から名付けられたもので、自らは「ムジャヒディン」(宗教のために戦う人)
 内部から生まれたため、「ムジャヒディン」と名乗る。よって、タリバン勢力は、宗教に対する信仰心が大変強く、
 ムハメットの時代を理想とする「伝統」をかなり重要としている。
・1996年から2004年;タリバン政権の時代。国際社会からの資金支援を受けられず、アルカイダ(パキスタン、アラブ系が
 多いという)と拠点の提供を引き換えとして資金調達を行う。
・2004年、初の大統領選挙。2014年、ガニー大統領が当選。しかし、選挙は建前上のものであり、タリバン勢力をはじめ、
 アフガニスタンの人々は、「私たちの政府ではなく、アメリカが選んだ政府」だと不満が高まる。
・2021年、6万人のタリバン勢力軍は、30万人のアフガニスタン政府軍へ攻勢。アフガン大統領は国外へ逃亡。
 税関徴収などで現タリバン政権の収入減はあるものの、教育や移民への政策、中央銀行が閉店しているため銀行から
 お金を降ろせないなどの国民への影響。
・「戦争が終われば誰でも構わない」という国民の本音。20年もの間、一日150人の命が奪われた。

(了)

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