フォーラム案内

ホームフォーラム案内ウズベキスタン・フォーラム・レポート

◎ウズベキスタンフォーラム・レポート

●「ウズベキスタン2021フォーラム」レポート
ー禁無断転載ー

3月16日、中央アジアーウズベキスタン・フォーラム

◎3月16日予定通り、高輪にあるウズベキスタン大使館にて
Amia「中央アジアーウズベキスタン・フォーラム」を開催。
大使館で開催するのは1年ぶり。
昨年はコロナ禍で殆どの活動がオンラインでした。
でもやはり実際の人と人との交流が大事。というわけでリアルで開催。
ウズベキスタン大使館ではAmia3回目のフォーラム開催、現地には
Amiaツアーで2回行っています。
始めに駐日ウズベキスタン大使ファジロフ氏のスピーチ。続けて
オンラインの画面上から北海道大学樋渡雅人準教授によるウズベキスタン
のコミュニティー「マハッラ」について解説。
国内各地に結婚などの祝い事や様々な日常生活の協力をするコミュニティー
があるとのこと。日本の村落共同体と同じ?いわゆる「ムラ」ですね?
次にグリャモフ書記官がウズベクの観光についてビデオや資料で紹介。
レクチャー終了後は大使の「カンパーイ」の発声でシェフの作った
サムサ、ピラフ、などを味わう。飲食後はウズベキスタンの踊りの披露。
3曲ダンサーが舞いました。そしてお楽しみ「クイズタイム」正解者の中から
ウズベクみやげなどが大使館よりプレゼント。
最後はアジゾフ文化担当官より、是非観光に訪れてほしい、とのメッセ―ジ。
来年くらいにはまたAmiaツアーを行いたいところです。

(参加者の感想ーFacebookより)
Amia会員DSさんー
きのうはNPO法人アクティブミドル国際協会主催のフォーラムへ。http://amia.jp/
いったん延期になったフォーラム。再延期はない、とのことで開催の運びとなりました。
@高輪にあるウズベキスタン大使館。
修士時代、中央アジア近代史を勉強したこともあって、ほぼ四半世紀前に訪れた
ウズベキスタン。なんと、今年は独立30周年とのこと。当時は行くのに四苦八苦。
カザフスタンからクルマを手配し雪の原野をほぼ24時間、やっとたどりついた、
というウズベキスタンですが、いまでは通常だと日本から8時間で行ける、とか。。。
美しいモスクの街並みはインスタ映えし、観光客にも人気だとか。。。
また行きたいな、そんな気持ちになった夜でした。
大使のお話しはもとより、共同体についての勉強会やウズベキスタンの踊り、
お料理までいただいて、、、ひさしぶりに異国情緒あふれる
とっても素敵なひとときとなりました。

Amia会員ANさんー
久しぶりのリアルでの国際親善活動、ウズベキスタン共和国フォーラム
@ウズベキスタン共和国大使館 by AMIA
大使も温かくおもてなしいただき、ピラフとメゼとナン(ごめん、ウズベク語では
微妙に違うらしい)、ウズベキスタンダンスと楽しい一時。
北大の樋渡教授のウズベキスタン独特のコミュニティ マハッラの講演もとても
興味深かった。イスラムコミュニティには同類のものがどこもあるが、それを行政
とうまくミックスして社会を形成しているところがINNOVATIVE。
シルクロードの旅は高校生の時からの夢。チムール帝国の都サマルカンド、
タシケント、ブハラ、ウズベクブルー、大宛国に血の汗をかく名馬と美しい女性あり
と漢王朝に名を馳せたフェルガナ盆地、うろうろしてみた〜い。
来年には行けるかな〜。
タジキスタン、キルギスタン、カザフスタン、トルクメニスタン、アフガニスタン、
、、も行ってみたい。
それにしてもアラル海は悲惨だ!世界第二の湖が50年もたたずに消滅した。
環境破壊の恐ろしさ。

(スタッフ・レポート CFさん)
樋渡 雅人 北海道大学准教授 講演要旨
樋渡氏は、伝統的な地縁共同体である「マハッラ」をテーマにウズベキスタン
の社会や文化を紹介した。以下は講演の要旨である。
マハッラは、伝統的にオクソコル(白髭の意)と呼ばれる長老達を指導者とし、
自治的な制度を備えている。ウズベキスタンにおいては、ハン国の時代から
様々な政治体制による支配を経験したが、ソ連時代においては、市・地区
ソヴィエトの行政補助等を実施する仕組みとして、各マハッラにマハッラ委員会
が組織された。
ソ連時代末期からマハッラの社会的重要性や生活保障上の役割を見直す
動きが起こり、91年の独立後、社会主義に代わる新たな国民統合の支柱
として、民俗文化や伝統が注目されたことで、この動きが加速した。
とりわけ社会保障事業においては、マハッラ委員会が活用されることとなった。
幸福度ランキング(World Happiness Report 2020)において、ウズベキスタン
が38位(日本は62位)であり、旧社会主義国の中では高いランキングにある。
これは、Social Support(困った時に頼ることができる親戚や友人がいるかどうか)
が要因となっているが、そこにはマハッラの相互扶助の精神が機能していること
が強く示唆される。
講演後、盛んに質疑応答がなされた。
ウズベキスタン大使館 担当者
ウズベキスタンの観光の魅力についてレクチャーがあった。以下はその要旨である。
ウズベキスタンへのアクセスについて、日本からは成田直行便が出ており、
8時間ほどで首都タシュケントに着くことができる。ビザ取得免除対象国は
86ヵ国であり、日本も含まれている。ウズベキスタンはとても治安が良く、安心
して観光することができる。
また、ウズベキスタンには四季があり、豊かな自然を一年中楽しむことができる。
シルクロードの中継地点として栄えた文化も魅力であり、観光客にとっては、
ウズベキスタンの陶器は「インスタ映え」することで有名だ。料理は日本人の口
にも合う。4つの世界遺産の街&ヒワ、ブハラ、シャフリサビス、サマルカンドがあり、
長い歴史を持っている。とりわけ青の都サマルカンドは、観光名所であり、
レギスタン広場は人気で、最近では夜に3Dマッピングなどもおこなわれている。
日本とのつながりとして、「ナボイ劇場」がある。第二次世界大戦後、ソ連の捕虜
となった日本軍が建設にたずさわった。劇場の記念プレートが設置してあり、
当時のカリモフ大統領が「捕虜」という言葉を使わないよう指示し、プレートには
「日本国民」と記載されている。そのほかにも「仏教遺跡テルメズ市」は、中国・日本
に広まる前の仏教を知る上で重要であり、日本の大学が調査研究している。

(スタッフ・レポート RJさん)
2021年3月16日、高輪にウズベキスタン大使館でAMIA主催のフォーラム
が行われた。
 最初はファジロフ駐日大使の挨拶があり、その後に樋渡教授によるウズベキスタンの
共同体「マハッラ」についての解説。「マハッラ」はアラビア語で「場所」や
「地区」を意味する。中央アジアに広くみられる共同体である。ソ連時代も継承され
「マハッラ委員会」としてソ連のプロパガンダ機関として機能した。
さらにソ連崩壊後の混乱の中でも村の生活を支えた。
 ウズベキスタンは世界幸福度ランキングで38位を占めており、日本よりも
高い値である。旧ソ連諸国は幸福度ランキングが低いのが普通だがウズベキスタンは
その中でももっもと高い。これはマハッラが重要な役割を果たしていると考えられる。
 解説後はグリャモフ文化担当官からウズベキスタンの観光PRが行われた。
魅力的なPRビデオが上映された。内容としては日本―ウズベキスタン間は直行便
が飛んでおり、約8時間で着く、ウズベキスタンの人口は毎年60万人ずつ増加
している、観光警察が存在している、などだ。
 その他にも日本人抑留者によって建設されたナボイ劇場や仏教遺跡などの説明もあった。
中盤は食事会とウズベク舞踊が行われた。ワインの乾杯から始まり、プロフや
サムサ、サラダなどが振舞われ、好評だった。
ウズベク舞踊はウズベキスタンダンスアンサンブル「ウズベギム」によって行われた。
終盤はクイズ大会が開かれ、和やかな雰囲気の中で行われた。

(了)

お申込み・お問い合わせはこちらから

メールマガジン
フォーラムやセミナーの開催情報や、最新情報をお届けいたします。

メールマガジン申込み

会員ページはこちらから

入会のご案内

グローバル経済社会研究所