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◎ウクライナ・フォーラム2022・レポート

●「ウクライナ・フォーラム2022」レポート
ー禁無断転載ー

3月26日ウクライナ・フォーラム
ウクライナ・レポ―ト
「怒り」しかない!もう許さない!ーロシアに対して
と訴えるインナ・イリーナ駐日ウクライナ大使館担当官

3月26日土曜夜「Amiaウクライナ・フォーラム」開催。
土曜にも関わらず直前まで大使館で働いていたという
イリーナさんを迎えてウクライナのファクト、今の状況を
映像とパワーポイント画像を交えて語ってもらった。
欧州で一番広い国「ウクライナ」国旗の2色は青空と
麦を表す黄色。冬はマイナス30度、夏は36度にもなる
大陸気候、小麦の大産地であり、ひまわり畑が延々と続く。
ウクライナの「国鳥」はこうのとり、幸運を運ぶと言われている。
現在の情勢はキエフでは反転攻勢にでているようだ。
ロシアの人達はロシアのテレビでしか見れないので本当の
情勢が判らない、とのこと。
日本には〜70人ほどが避難者として来日している、駐日大使館
には連日、山のように日本各地から激励の手紙などが来ており、
またウクライナ語で唄を歌ってyoutubeで送ってくれる人など、
大勢の日本人の善意に感謝しているそうだ。
カンパも30億円!以上集まっているようだ。
フォーラムの締めくくりにカンパを募集、驚くほど集まり大使館に進呈した!

尚、早稲田大学内でウクライナ・シンポジウムが27日に開かれ、
キエフなどのロシア語読みを、グルジアをジョージアと名称変更したように
ウクライナ語読みに変更する可能性があるようだ。政府も追認する構えか?

(レポ―ト 学生TY)
◎ウクライナ・レクチャー
・位置:ヨーロッパの中で1番広い国土。南にはトルコ、西にハンガリー、ポーランド
・現在ハンガリーやポーランドには300万人、西ウクライナには900万人が避難。
・国旗:青は青空、黄色は小麦畑(あるいはウクライナの花、ひまわりの畑)を表す。
ヨーロッパで一番広い国土であることから小麦、大麦、ライ麦、ひまわり油など世界有数の穀倉地帯。
・世界で最も大きい飛行機(商用貨物機)がある。宇宙船を運搬したことも。
・ソ連時代は、教育はロシア語、大都市ではロシア語。ただし現在公用語はウクライナ語のみ。
(英語教育は早く小学一年生より開始)
・ウクライナ語:文字はロシア語に近いがポーランド語に近いとされる。日本人にとってはロシア語より発音がし易い
・5世紀にキエフが誕生。9世紀にキエフ・ルーシが建国。ヴォロディーミル大公はキリスト教を広めた。
16世紀にウクライナのコサック国家が誕生。
・ウクライナではコサック文化の影響が現在でも大きく受け継がれている。コサックが使用していた
「ブラバ」という武器は現在「権力」のシンボルとしてたまに用いられる。
(現中日ウクライナ大使は就任時にブラバを持った写真をSNSに投稿し話題に。)また、コサックは踊りながら闘い、
現代でそれは「ホパック」という伝統スポーツとして受け継がれている。
・ボルシチはウクライナ発祥。ユネスコ無形文化遺産の登録を進めている。またスイカキャベツトマトなどの漬物
やサーロを挟んだ黒パンなどが有名。
・楽器:65本もの弦を張ったバンドゥーラが有名。在日演奏家ナターシャさんとカテリーナさん
(ネット動画あり)また、西部カルパチア山脈のトレンビータが有名。
・衣:ヴィシヴァンカという民族衣装、ルシニークという刺繍は結婚式で幸福願いとして使用される。
・ウクライナ大使館では、ピサンカ(ウクライナ式のイースターエッグ。星や模様などが描かれる)や
モタンカ(ウクライナの人形)ワークショップを開催している。
・気温:最低マイナス30度、最高36度。パンデミックにより夏の避暑地として黒海沿岸で過ごすウクライナ人が多かった。
・教育は日本と大きく異なり、小4年中5年高校3年ですべて同じ学校。3か月の夏休み。
◎ウクライナの景観と現在の情勢映像
◎Об?йми歌動画(戦争後に愛する人達と抱きしめ合いたいという歌詞)
◎インナ・イリーナ駐日ウクライナ書記官
・二年前、担当書記官に任命
・日本文化に興味を持ち大学では日本語を学ぶ。日本語上手でした。
◎日本とウクライナ
・2000名ほど在日ウクライナ人。世界中に住んでおりポーランドには300万人と多い。
・大使館では邦人の個人的なサポートも受け付けているが、志願兵の募集は法律の観点から行っていない。
・近日中に、専門家と共にウクライナ都市の日本語表記の改名有無を決定するという。
・一刻も早く現在の情勢が終結することがウクライナにとって一番の願いであり、
G7などに仲裁を呼びかけしているが国は関係なく、ウクライナ人にとって最重要イベントである
イースター祭までの平和を願っているという。
◎参加者の皆様からは沢山のウクライナ宛寄付金を頂き、最後に大使館へ進呈。

(レポ―ト 学生MY)
@イリーナ文化担当官より自己紹介
キエフでの日本語教師を経て来日し、2年前にウクライナ大使館経済担当官に就任。その後文化担当官に。
Aウクライナについてのレクチャー
ウクライナの面積や国旗、公用語や首都をはじめ、花や鳥、天気、学校制度、さらにはさまざまな伝統を紹介していただきました。
・面積…ヨーロッパで1番広い
・国旗…青は青空、黄色は小麦
・公用語…ウクライナ語
・首都…キーウ(キエフ)
・シンボル…ブラバ
・花…ひまわり=平和のシンボル
・鳥…コウノトリ
・主食…パン(米も食べる)
・伝統的なスポーツ…ホパック
・伝統料理…ボルシチ
・伝統的な家…ハタ
・伝統的な楽器…バンドゥーラ
・伝統的な民族衣装…ヴィシヴァンカ
・刺繍…ルシニック
・民芸品…ペトリキウカ塗、ピサンカなど
・おもちゃ…モタンカ
・天気…30℃?36℃
・学校…小学校4年間、中学校5年間、高校3年間
B現在の情勢について
ビデオを見ながら現在の情勢についてお話していただきました。
C質疑応答
日本語を学ぶきっかけなど、イリーナ文化担当官に関する質問や、
現在の情勢についてなどたくさんの質問にお答えいただきました。
・日本語を習い始めたきっかけは?
→習い事の歌で日本の歌を歌ったことがきっかけ
・いま寄付以外に日本人ができることは?
→プロパガンダではなく、本当のことをシェアしていく、住むところや服、食べ物のサポートなど。大使館領事部にEメールなど
・戦争の原因
→ウクライナの豊かな土地、人を求めて
・受け入れ人数について
→政府レベルの話
・北方領土との関わり
→これからが大切
・ロシア正教とウクライナ正教の違いは?
・日本とウクライナの交流の歴史は??
→本が出ている
・戦争終結に向けて
→他国の仲裁が必要になってくる
など。

(レポ―ト 参加者FJさん)
昨日はウクライナ大使館スタッフの話を聞く会に参加。
私自身、1996年に3日間ウクライナ出張、2年前にウクライナ大使館員と会食と多少は同国に関し知識あったが、
2時間に渡るスタッフ/彼女からのレクチャーは大感謝、
@ 彼女から多数の日本人/日本企業から多額の寄付/資金援助、激励メール/手紙あること大感謝表明
A 業務忙殺で4週間休みなし
Bウクライナ人/300万人が国外脱出、900万人西ウクライナに移動
Cウクライナ語はロシア語よりポーランド語に近い
D5世紀以降の歴史、料理、音楽、スポーツ等説明
E小学校/4年+中学校/5年+高校/3年合計12年間の一貫教育受けるケース多い。英語は小学校1年から授業あり
F夏休み/6月〜8月の約3ヶ月と長い
G小麦、トウモロコシ、ヒマワリ等農産物で外貨稼いでいる部分多い。そこをロシアも分かっているので、今回、農業機械爆破されるケース多い
H在日本のウクライナ人は約2000人
Iキエフ、ハリコフ等都市名含め、日本でのウクライナ関連記載はロシア語。今後ウクライナ語表記に変更してもらうべく、
日本政府関係者等と協議開始予定
J大使は1年前に日本赴任。日本語しゃべれないが、只今、日本語一生懸命勉強中。ロシアのウクライナ侵略後、
大使及び大使館Twitterへのアクセス急増
Kパンが主食だが、お米も結構食べる
Lウクライナからの難民受入れで多数の日本人/自治体等から協力要請あり
Mゼレンスキー大統領が日本の国会でオンライン演説行なったが、同時通訳行なった大使館員は先月来日したばかり。
大使館出る30分前に演説原稿入手、アドリブ部分も結構あり、彼女の活躍を高く評価したい。

(了)

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