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◎タジキスタン・フォーラム・レポート

●「タジキスタン・フォーラム」レポート
ー禁無断転載ー

12月9日、中央アジアータジキスタン・フォーラム

タジキスタン・レポ―ト
12月9日金曜夜、品川区上大崎にある駐日タジキスタン大使館に於いて
「Amiaタジキスタン大使館フォーラム」開催しました。
住宅街にある3階建ての一軒家、道に迷ったりしながらも参加者全員、
辿り着きました。中はアットホームな佇まい、始めに日本語のできる大使より
タジキスタンの全体像を伺う。7千m級の山々が連なり、首都ドゥシャンベ
も標高300m、平均標高800mの国土、アレキサンダー大王の東征など
5千年の歴史がある、またソ連時代からの繋がりでCSTO
(ロシアと中央アジア5ヶ国のNATOのような軍事同盟)傘下であるものの、
現在は中国との繋がりでプロジェクトに金融支援があるそうだ。
質疑応答も活発にあった。レクチャーの後は伝統舞踊が披露された。
そして料理を楽しみにしていた参加者に盛りだくさんのピラフやサムサ、パン、
など大使館の女性、大使夫人等が自家製の郷土料理を披露。
いずれも美味しいと評判だった。コロナ禍以前は日本からの観光ツアーも
年間5万人来ていたそうだ。機会があれば是非、観光に行くことをお勧めします。

・レポート(記 Amia会員SYさん)
タジキスタン共和国は、中央アジア5か国のうち、Amiaとして大使館フォーラムを実施していなかった最後の国である。
1991年に旧ソ連から独立したタジキスタンは日本と外交関係が樹立して今年が30周年にあたるそうだ。
駐日タジキスタン大使館は、JR目黒駅から徒歩10分強の閑静な住宅街の中にあった。
玄関へ向かう急な階段に通訳の学生さんが出迎えてくれていた。
この時は、顔からして、てっきり日本人だと思っていたが、彼はタジキスタン人だった。

主賓のジャロロフ・ミルゾシャリフ大使からご挨拶のスピーチがあった。
大使は2002年から2年間筑波大学で経済学の修士課程で学んだあと、中国の北京語言大学に留学され、
タジク語、ロシア語、英語、中国語、日本語を話されるそうだ。

タジク人は中央アジアの遊牧系民族で深い歴史と文化を持っている。タジク人とソグド人の関係について
よく理解できていないが、かつてこの地に住んでいたソグド人により日本に仏教がもたらされたそうだ。
遠い国の話のように聞いていたタジキスタンがはるか天平の時代から日本と深い繋がりがあることを知り、
とても身近に感じることができるようになった。シルクロードは文明の十字路であり、様々な民族と文化
が影響しあっているようだ。自分はゾロアスター教と日本の火祭りの関係に興味を持っている。

1991年に旧ソ連から独立したのちも5年間に及ぶ内戦があり、2000年には国連の和平プロセスが完了したが
経済的に苦しい時代が続いた。若者はロシア等外国に出稼ぎに出たが、現在経済は安定して成長しているとの事。
世界の屋根と呼ばれるパミール高原があり、国土の9割が山であるがゆえに石炭やアルミニウムなど資源にも恵まれ、
水資源も豊富だそうだ。標高差5,000Mを活用して水力発電を行い、電力の98%は水力発電で賄っている。
他国にも電力を供給している。日本との関係も良好だ。2004年から日本は日本プラス中央アジアという枠組みで、
中央アジアとの協力関係を構築している。近年は中国や韓国が積極的に投資しているそうだ。
大使はグリーン水素の製造に日本の協力を期待しているそうだ。
大使の質疑応答ではタジキスタンで日本の料理はあるのかとの質問に、首都ドゥシャンベには寿司屋が何軒もあり、
すしネタはドバイから仕入れるとの話は面白かった。
近隣のロシアや中国の影響に関する質問もあった。大使は歴史的な友好関係と戦略的な友好関係があるとの説明をしていた。
いくつも国境を接しているタジキスタンは友好関係にもバランスが必要なのだと思った。
私もアフガニスタンとの関係について質問したところ、タリバン政府とは関係を持っていないが、
あくまで人道支援として電力を供給しているとのことであった。アフガニスタンの農民が干ばつや洪水で喰いっぱぐれると、
麻薬栽培に手を出したり、ISに入ってしまったりするので、この取り組みはとても重要なことだと思った。

次にイランのキャリミ・アザルヌーシュさん率いる中央アジア・シルクロード舞踊団「グリスタン」
(ウズベク語・タジク語・ウイグル語・ペルシャ語で「お花畑」を意味する)の踊りのパフォーマンス。
基本はくるくると回旋運動が主体だ。私は似たものをトルコで見たことがある。ただし、グリスタンの踊りは
首を左右にスライドしたり、種まきのような手つきでステップを踏んだり、様々な文化の影響を感じる。
きれいな民族衣装に長い髪を揺らせて楽し気だった。

舞踊のあとは、大使夫人が自ら作ったタジキスタン料理を堪能した。特にプロフ(ピラフ)は絶品だった。
他の中央アジアで食べたことがあるが、今までで一番おいしかった。またチョコレートケーキも絶品だった。
おいしいが食べきれず、干しブドウやナッツ類とミートパンをお土産にいただいた。
大使の気さくなおもてなしと絶品料理で盛会のうちに終了した。

(了)

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